テヘランへ

漫然と生活を送ることにそろそろ耐えられなくなってきたころ、GWは会社を暦どおりに休めると分かり、速攻でフライトを予約した。

いい季節に旅行するのは久しぶりで、そもそも旅行自体久しぶりで、実に高揚している。というか、人生は本当に『火の鳥』だし小津映画なんだなという実感が湧きまくりで、ここ1年の記憶がほぼない。

こうしてわたしはまたひとりでご飯を食べ、本を読み、眠り、映画を観て、ときたま旅に出て、趣味を謳歌しながら社会とか世間とかに小さく絶望しつつ、そのまま肌の油分だけが失われていくんだろう。とか思う。